社会の建設
「子供を育てて老後に備える」ということは中国人の伝統的な考え方であった。中国古代の思想家孟子はかつて「自分の親に対して尊敬し孝行を尽くすなら、他のお年寄りにもそのようにすることになろう」という理想的な社会を描いたが、それは到底夢しかなかった。しかし、今の中国政府は養老保険、養老年金の給付額の引き上げなどの措置を通じて社会養老保障システムを完備させている。これは、中国共産党が経済発展の基礎を踏まえて、社会の建設をさらに重視する重要な証拠の一つである。中国共産党第17回全国代表大会は民生の改善を今後の社会建設の重点に置いている。このことは、中国共産党が人々の生活の質的向上を執政理念に取り入れ、人々の収入増に力を入れるとともに、教育、収入、分配、医療、就職、養老など人々の幸福と関連のある一連の社会管理、社会サービスシステムの健全化に努めていることを表している。2002年以来、政府は政策的優遇と財政支出を通じて都市部住民の失業率を4.3%以下に保ち、4500万人あまりの貧困者が生活保障を享受するようになっている。昨年1月、中国では個人所得税制度を調整し、高収入層が多額納税し、中低収入層が少額納税するシステムが形成された。今年は、国は貧困家庭の学生のためにさらに154億元を拠出し、約2000万人の中学生、高校生と大学生が助学金を享受することができるようになった。来年の助学金額はさらに倍増することになっている。公共サービスを拡大し、社会管理を完備させ、社会の公平と正義を促進することはすでに中国共産党の新たな執政目標となっている。
「チャイナネット」2007/11/06