「五輪を前にして政治的に違った見方を持っている人を拘束」とはでっち上げである
ロイター通信:北京五輪を前にして政治的に違った見方をもつものを本当に拘束しているのか。北京五輪の前に『公民の権利と政治的権利についての国際公約』を批准するつもりがあるか。
――中国は法治の国であり、すべての問題は法律にもとづいて処理している。いわゆる『北京五輪を前にして政治的に違った見方をもつものを拘束している』というのは、全くのでっち上げであり、事実ではない。われわれは今、司法制度の改革を含む政治体制の改革を促進している。司法制度の改革の根本的なことは司法の公正を実現することを目指すものである。現在、司法制度の改革はすでに大きな進歩を遂げ、例えば、死刑の最終決定権を最高裁に一本化し、死刑の言い渡しを厳格に制限することがそれである。『公民の権利と政治的権利についての国際公約』について、われわれは各方面と協調して、中国の国内の法律と国際法のつながりとそれを批准するために力を入れている。
大衆のお金で大衆のために利益をはかる
中央人民放送局記者:今回の国務院機構改革は1982年以来6回目のもので、全人代はすでにこの改革案を認可した。政府はこれからどのようにしてこの改革案を実施するのか、地方政府を含む政府はどのようにみずからの整備を強化し、サービス型政府をつくるのか。
――政府及びすべての機構は人民に属するもので、憲法と法律を順守することは政府の根本的原則であり、政府の任務は人々の自由、財産、安全を確保することである。われわれの言うところの公共サービスとは、人々の根本的利益に奉仕することで、われわれは経済の調節、市場の監督管理を強化すると同時に社会の管理と公共サービスをさらに重視することである。
政府の活動をガラス張りの中で行うには公開と透明が必要である。政府は末端で暮らしている大衆の状況をよく知ってこそ進歩が可能なのである。人民大衆が政府活動の実情を知ってこそ政府に有力なサポートと合理的な批評をおこなうことが出来る。私とご在席の皆さんもご承知のように、人民大衆を心の中に置いてこそ、人民大衆はあなたに政権をなかせるようになる。
公共財政を取り上げるならば、われわれは財政体制の改革を進めており、公共財政の構造をさらに調整し、経済発展パターンの転換を促し、民生と生態環境をさらに改善していかなければならない。
一つの国の財政は起伏のあるものである。それを通して経済の発展が読み取れるばかりか、社会の構造と正義、公平なども読み取れるのである。
これからの5年に、財政体制の改革を促し、人民大衆のお金で大衆のために利益をはかる決心である。