中国の張業遂・国連大使は13日、国連総会の「平和の文化」会合に出席し、「中国は宗教や文化の違いを尊重し、各種の衝突を平和的に解決することを主張する」と重ねて強調した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
張大使は「宗教や文化の多様性は人類の社会にとって共通の財産であり、社会の進歩、人と文化の交流、世界の平和を促進する重要な力だ。現在の世界では、グローバルな問題が一層際立っている。テロ、気候変動、食糧危機、エネルギー危機、金融危機といった一連の問題が、人類の発展に対する極めて大きな挑戦となっており、各国の運命が今日のように緊密に結びつくことはかつてなかった。同時に、人種・宗教差別が異なる文明間にかつてない衝突と摩擦をもたらしている。国際社会は協力を強化して挑戦を迎え撃つ責任を共有すると同時に、隔たりを埋め、共通認識を追求するという極めて困難な任務を負う必要にも迫られている。こうした背景の下で、宗教・文化間の対話と協力を強化することが特に重要なのは明らかだ」と表明した。
張大使はさらに「中国は一貫して過激主義に反対し、宗教や人種に基づく差別・排斥・不寛容に反対し、テロリズムと特定の国・民族・宗教を結び付けることに反対し、反イスラム主義やネオファシズムといった過激主義思想の再燃への懸念を表明している。私たちは、国際社会は相互信頼・相互利益・平等・協力を基礎に、地域の重要問題の解決を促進し、異なる宗教・文化間の溝・誤解・隔たりを取り除き、相互利益と共同発展を追求することを主張する」と述べた。
「人民網日本語版」2008年11月14日 |