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中国の政党制度と一党・多党制との4大相違点
発信時間: 2009-11-02 | チャイナネット

 

中国共産党の機関紙である「人民日報」は1日、賈慶林・中共中央政治局常務委員(全国政協主席)の寄稿「中国の特色ある社会主義路線の上で、中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度を不断に整備し、発展させる」を掲載し、中国の政党制度が持つ極めて大きな優位性、および外国の一党制や多党制との根本的な違いを、次のように分析・指摘した。「中国新聞網」が伝えた。

■政党関係

西側の二大政党制は、異なる政治利益集団が選挙や競争を通じて権力を掌握することを基本的な特徴としている。これによって、必然的に各政党間で有権者を奪い合い、政権掌握後は権力争いを演じ、排斥し合い、派閥争いをすることが決定づけられる。一党制を敷く国の大部分は、他の政党の存在や発展を認めていない。中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度は、西側の二大政党制や多党制のような、一方が政権に就けばもう一方が下野する権力争奪型の政党関係とも、一党制のような権力独占型の政党関係とも異なり、民主的に協議し、互いの心の底まで打ち明けて親しく交わる、斬新な協力型の政党関係なのである。各民主党派と無党派の人々は、中国共産党による指導を自ら進んで受け入れ、中国共産党と親密に協力し、中国の革命・建設・改革事業に共に力を尽くしているのである。

■政権運営方式

西側の二大政党制や多党制を敷く国で、過去数百年間に形成された政権運営方式は、各政党が順番に政権に就き、与党のみが国家の行政権力を主導し、野党は通常、国家事務の管理に直接参加することができないというものだ。一党制を敷く国では、一党が国家権力を一手に握っているため、必要な監視が不足し、往々にして専制政治や体制の硬直化を招いている。中国は社会主義国家であり、中国共産党が政権党として、法に依って長期間政権を握る。これは憲法で定められている。中国共産党は党外の人々と誠実に協力し、共に事に当たり、各民主党派や無党派の人々の意見や提案を十分に聴き取り、彼らによる民主的な監督を自ら進んで受け入れ、科学的な執政、民主的な執政、法に依る執政の実現に努力している。各民主党派は中国の特色ある社会主義事業の参政党として、国家の政権に参加し、国家の大きな政治方針や国家指導者の人選に関する協議に参与し、国家事務の管理に参与し、国家の方針・政策、法律・法規の制定と執行に参与し、国家の社会・政治生活において重要な役割を発揮している。

■利害関係の調整

西側の二大政党制や多党制を敷く国は、各党派間に妥協不能な利害衝突があるため、どの政党が政権に就こうとも、国民全体の願いや利益を代表することはできない。中国共産党は常に、最も広範な人民の根本的利益を代表し、民主党派と無党派の人々は各々の結びつく大衆の具体的な利益や要求を反映・代表し、共に富強・民主・文明・調和の社会主義現代化国家の建設を最大の政治的共通認識としている。同時に、民主党派や無党派との協力の中で、中国共産党は常に同盟者の具体的利益に配慮し続け、方針・政策、法律・法規、しかるべき措置の制定を通じて、彼らの結びつく大衆の権益を保障するとともに、民主的な協議を通じて、社会各方面の意見や願いを最も広範に聴き取り、社会各方面の利益上の請願を最大限度満足させているのである。

■民主形式

西側の二大政党制や多党制の下では、各政党は選挙でより多くの票を得るため、一般市民の願いも適度に考慮することはあるが、結局のところは、独占資本利益集団に左右されるのである。中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度は、協力・参与・協議を基本精神、団結・民主・調和を本質的性格としており、中国共産党と中国人民の民主形式方面における偉大なる創造物なのである。中国共産党は各民主党派や無党派の人々と国家経済や人民の生活に関わる重大な問題について協議し、人民協商で各民主党派や各界代表の人々と幅広く協議することで、中国の特色ある社会主義という共同目標の下で、中国共産党の指導と多党派協力を有機的に結びつけることができ、広範な参与と集中指導の統一、社会の進歩と国家の安定の統一、活力の充満と効率の強化の統一を実現し、中国の社会主義政治制度と政党制度の特徴と優位性を体現しているのである。

「人民網日本語版」2009年11月2日

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