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温総理がCOP15に出席 会議に3つの期待
発信時間: 2009-12-11 | チャイナネット

 

外交部は10日、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)及び京都議定書第5回締約国会合(COP/MOP5)への温家宝総理の出席について、内外メディア向けのブリーフィングを開いた。王光亜副部長による説明は次の通り。

中国政府は気候変動問題を非常に重視しており、積極的・効果的な政策を数多く講じてきた。9月の国連気候変動サミットでの胡錦濤主席の演説によって、気候変動対策における中国の立場と政策は、国際社会から普遍的な理解と支持を勝ち取った。中国政府は先日、温室効果ガス排出抑制目標を発表し、中国政府が実際の行動によってバリ・ロードマップ交渉の進展を積極的に推進し、COP15の積極的な成果を促しているということを存分に顕示した。

COP15は気候変動対策での今後の国際協力を調整するものであり、重要な意義を持つ。温家宝総理は、気候変動問題への中国政府の強い重視と積極的な姿勢をさらにはっきりと示し、世界の気候を守るために貢献するとの中国政府の決意・自信・政治的意志を明らかにする。

COP15成功の鍵は、国連気候変動枠組み条約と京都議定書の堅持、「共通だが差異ある責任」の原則の堅持、バリ・ロードマップの堅持にある。中国は会議に以下を期待している。

(1)京都議定書の第2約束期間において先進国の担うべき大幅な数量化された排出削減義務を明確にする。京都議定書に未批准の先進国は比較可能な排出削減を約束する。

(2)発展途上国への資金提供、技術移転、能力建設支援という先進国の約束の的確な履行を確保するための、効果的な仕組みを作る。

(3)発展途上国は先進国から技術・資金・能力建設支援を得た上で、持続可能な発展の枠組みの下で、自国の国情に基づいて適切な適応・緩和行動を講じるということを明確にする。

温総理はCOP15で重要な演説を行い、積極的に気候変動に対処し、気候変動分野の国際協力を推進するとの中国政府の立場と主張を全面的に詳述する。また、いくつかの国の首脳と会談する。COP15への温総理の出席は、気候変動分野の国際交渉に新たな動力を注ぎ、今後の国際協力に積極的で重要な影響をもたらすものである。中国はCOP15が積極的な成果を上げるよう、関係各国と共に努力することを望んでいる。

「人民網日本語版」2009年12月11日

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