18日午前に開会した厦門(アモイ)市第13期人民代表大会の第5回会議に、台湾人経営者3人が初めてオブザーバーとして出席した。厦門市人民代表大会常務委員会の鄭慶勲秘書長によると、3人は厦門市台商協会の幹部で、会議に列席するだけでなく、グループ審議に加わり、意見を述べることもできる。台湾人経営者は過去数年の会議でも傍聴に招待されていたが、審議への参加権や発言権はなかった。
今回出席したのは、厦門市台商協会の呉進忠名誉会長(来明工業<厦門>有限公司社長)、曽欽照会長(厦門多威電子有限公司会長)、沈輝雄常務副会長(厦門新凱夏材料科技有限公司会長)の3人。同日午前の開会前、3人はスターさながらにメディアに追いかけられた。
「これは一種の責任であり、1つの新たな始まりだ。厦門にいる台湾人経営者の見方や考え方を、より良い形で伝えることができる」----。曽会長は「他の台湾人経営者も出席を望んでいる。厦門の民主政治・生活への台湾人経営者の適度な参加が、今後の趨勢になるだろう」と指摘。「厦門は台湾海峡西岸の建設において先頭に立ち、模範を示さなければならない。多くの分野で新しい考え方を持ち、新たな突破口を開き、実行・試行において真に先んじなければならない」と述べた。
厦門市に進出した台湾系企業は現在までに累計3000社以上。台湾資本の導入額は実質ベースで70億ドル近くに上り、全市の工業生産総額の約4割を台湾系企業が占める。
「人民網日本語版」2010年1月19日
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