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世界第一の軍事強国に 熱き議論を呼んだ主張
発信時間: 2010-03-10 | チャイナネット

 

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国防大学軍隊建設研究所所長でもある劉教授は先ごろ「環球時報」のインタビューに応じ、西側メディアの取材を受けた際に述べた考え方について重ねて表明した。「新書は私個人の観点を記しているだけでなく、ある程度の幅広さがある、即ち、経済的に台頭し、同様に軍事的にも台頭する必要があるべきだ、と思っています」

 

劉教授はさらに言う。中国は成果を上げ、世界第一の国家となり、崇高な理想と遠大な夢、偉大な目標を有すると同時に、しっかりとした姿勢を保ち、飾ることをせず、一歩一歩着実に進み、国内的には「調和ある社会」を求めて内なる消耗をせず、国際的には「調和ある世界」を求めて挑発行為をせず、米国のように常に挑発することはない。

 

劉教授は、米国は中国の軍事的台頭に神経過敏になる必要はないのではないか、と指摘する。また、中国と米国は国としての性格は根本的に異なり、中国の方針は「強いが覇は求めず」であり、中国が世界第一となり、中国の軍事力が比類なき強大になったとしても、世界の脅威になることはないと強調。中国の軍事的台頭は、中国の国益として必然的な要求であり、米国を牽制する上でも非常に重要であり、中国の軍事的台頭は世界の平和のみならず、重大なバランスを失った状態にある世界の軍事的枠組の改変にとっても有利だ、と主張する。

 

環球ネットはこの問題について調査を実施。その結果、「中国は世界第一の軍事強国を追求すべきだ」との質問には80%がそうすべきだと回答。「目標追求公開の是非」については、賛成48.5%、反対51.5%と、ほぼ同率だった。

 

ある軍事専門家は「中国人が抱いている強い軍隊というイメージは、その悲惨な歴史にかなり影響されているところが多い」と指摘。軍事学者の戴旭氏は「一つの国の戦略的選択の根拠となるのは、力というロジックであり、中国の発展戦略もそれに沿っていくべきだ。経済成長率は非常に速いとはいえ、実力から言えば、世界の強国になるにはまだほど遠い。世界第一になるのは非常に難しいが、いろいろな条件から見れば、中国の発展戦略は、一つの地域の強国として位置づけるのがより理性にかなっている」と分析する。

「チャイナネット」 2010年3月10日

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