ワシントンで行われていた初の核安全保障サミットは13日、4年以内にすべての脆弱な核物質の安全を確保すべく協力を強化するよう国際社会に呼びかける声明を発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
声明は「核テロは国際安全保障への最も挑戦的な脅威の1つである。強力な核安保措置は、テロリスト、犯罪者、その他非授権行為者による核物質の入手を防ぐ最も効果的な道である」と指摘。参加各国および国際・地域組織に対して、核安保の強化のために共に努力し、4年以内にすべての脆弱な核物質の安全を確保するよう呼びかけている。また、各国に対して、核の違法運搬を防止し、これに対処するために協力し、各国の法律や手続きに基づき、2国間・多国間の枠組みを通じて、核物質の検知・分析・鑑識、取り締まり、新技術の開発などの分野で情報や専門知識を共有することを呼びかけている。
2日間の核安保サミットには中国を含む47カ国の首脳や代表、および国連、国際原子力機関(IAEA)、欧州連合(EU)といった国際・地域機関の担当者が出席した。
「人民網日本語版」2010年4月14日