米韓が黄海で予定する合同軍事演習について、中国外交部の秦剛報道官は15日「中国は外国の軍用機や艦艇が黄海およびその他の中国近海で、中国の安全保障上の利益に影響を及ぼす活動を行うことに断固反対する。関係各国が冷静さと自制を保ち、地域情勢の緊張を激化させることを行わないよう希望する」とあらためて表明した。中国外交部はこの問題について、これで4回続けて定例会見で態度を表明している。解放軍の馬暁天副総参謀長も以前、メディアの取材に米韓合同軍事演習への明確な反対を表明しており、これを合わせると中国側の態度表明は今月すでに5回目となる。「中国新聞網」が伝えた。
韓国聯合ニュースによると、米国防総省は米韓合同軍事演習について、21日の米韓外務・国防閣僚協議(2プラス2)で最終的な計画を決め、協議終了後ただちに実施する方針を明らかにした。米国防総省のモレル報道官は「合同軍事演習は近く実施される。米韓定期演習の『乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン』を上回る規模になる」と表明した。
韓国紙「朝鮮日報」は15日、「米国は日本海での韓米合同軍事演習に空母『ジョージ・ワシントン』を参加させることを最終的に決めた。韓米合同軍事演習は天安撃沈事件への対応措置の1つ。演習は朝鮮半島の東西海岸で同時に行う方針だという」と報じた。
「人民網日本語版」2010年7月16日