米国のクリントン国務長官とゲーツ国防長官、韓国の柳明桓外交通商相と金泰栄国防相による板門店訪問は、米韓外務・国防閣僚会議(2プラス2)に劣らぬ高い注目を浴びた。クリントン、ゲーツ両長官は朝鮮兵から怒りの目で出迎えられた。
板門店へは韓国側の両閣僚がヘリコプターで先に到着し、米側の両長官が車で後に続いた。断続的な雨の中、4人は板門店を視察した。過去にも米国の国務長官と国防長官が大統領に同行して板門店の非武装地帯(DMZ)を視察したことはあるが、大統領の訪問なしの両長官揃っての訪問は初めて。米韓の外務・国防閣僚が揃って板門店を訪問するのも初めてだ。
英メディアは、クリントン、ゲーツ両長官がDMZに姿を現わすと、朝鮮側の兵士は驚きを見せたと報じた。
クリントン長官は板門店で「朝鮮が再び国際社会で孤立することなく、2400万国民のためにより良い未来を選択することを望む」と表明した。クリントン長官が話している時、10数メートル離れた場所に朝鮮兵がいた。
クリントン、ゲーツ両長官は朝韓国境をまたぐ軍事停戦委員会の建物にも入り、短い時間朝鮮側の土地を踏んだ。朝韓軍事境界線についてクリントン長官は「ただの1本の細い線かもしれないが、両側の世界は完全に異なる」と述べた。
米メディアは、クリントン、ゲーツ両長官が軍事停戦委員会の建物に入った時、朝鮮兵が窓ガラス越しに2人を怒りの目でにらみつけていたと報じた。
「人民網日本語版」2010年7月23日