日本陸上自衛隊の新型主力戦車が7月11日に公開された。防衛省は21日、本年度防衛費で23億円を投じ、超音速対艦誘導弾を開発すると発表した。島国である日本が新型装備を次々と開発するのはなぜか。日本の軍需産業にはほかにどういった不思議な現象があるのだろうか。
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不思議な現象1 島国に44トンの主力戦車は必要か
装備から言えば、10式戦車は伝統的な地上装備にすぎない。10式戦車の前に、日本には先進的な90式戦車があった。それなのに日本が新型の主力戦車を開発するというのは、やや理解できない。島国である日本は、大規模な防衛作戦を実施する可能性はとても低い。また、自衛隊を国外に派遣し作戦任務を実行することもできない。では、このような重量44トンの主力戦車は何に使用されるのか。
不思議な現象2 悪い環境の中で軍需産業がたくましく成長
日本の軍需産業の生存と発展の環境はすべての工業国の中で最悪である。
まず、日本の武器の輸出は法律で禁止されている。日本の軍需産業の国際市場はゼロで、自衛隊などの小さな市場しかなく、総兵力はわずか27万人である。
次に、日本には順調な武器買い付けルートがあり、米国や欧州などからも先進的な装備を導入できる。その上、買い付けた装備は自主開発した装備より大幅に安く、技術面でもおそらく先進的である。
しかし、日本の軍需産業はあらゆる分野が揃っており、自衛隊の武器自給率は世界でも上位で、戦車や自衛艦、戦闘機などの大型装備の開発、生産だけでなく、歩兵銃や弾薬も自主開発している。
このような悪い環境の中で、日本の軍需産業が生存、発展しているのは不思議な現象である。しかも日本は節約や手間を省くという手段を採らず、資金や苦労を惜しまず自主開発をしているのはなぜだろうか。