AP通信:中国が東アジアのトップに復帰 周辺国の心情は複雑

AP通信:中国が東アジアのトップに復帰 周辺国の心情は複雑。 米AP通信社は31日、「この度、中国が日本を抜きGDP第2位の経済大国となった。中国が、軍事・産業・文化の中心としてアジアを覇権していた18世紀以降、はじめてその地位に返り咲いたことを示すものである」と報じた…

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発信時間: 2010-08-04 09:42:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民銀行(中央銀行)副総裁と国家外貨管理局の局長を兼任する易鋼氏が7月30日、取材に対し、「中国はもう実質的に世界第2位の経済大国になっている」と発言したことが、世界各国の大きな反響を呼んでいる。米AP通信社は31日、この報道に対し「この度、中国が日本を抜き国内総生産(GDP)第2位の経済大国となったことは、歴史的に大きな意義を有している。中国が、軍事・産業・文化の中心としてアジアを覇権していた18世紀以降、はじめてその地位に返り咲いたことを示すものである」と表明している。

米AP通信によると、中国は、数々の政策を実施し、GDPにおいて米国に次ぐ経済大国になった。野村証券(香港)のアジア担当チーフエコノミストであるロブ・スバラマン氏の言葉が引用されている:「これまで日本がアジア最大の経済国として、その他の国々をリードしてきた。だが今は、このような関係に変化が生じてきている。中国が、日本を含むアジア諸国にとって最も影響力のある国になろうとしている」。

高度の経済成長を続ける中国、その一方で数多くの問題を抱えていることも米AP通信は指摘している。中国の貧富の格差は非常に大きい。億万長者が数十人いるかと思えば、その他大多数の国民は、世界でも最低レベルの収入で暮らしている。また、中国は有人宇宙飛行を3回も行うほど宇宙開発分野の先端国であるが、辺鄙な貧困地域に暮らす人々は今でも山の斜面を掘って作った洞穴の住居で暮らすという有様だ。

飛ぶ鳥を落とす勢いで経済成長を続ける中国はまた、アジアおよびその他の地域において対立ムードをもたらす原因となっている。一つ目に、これらの国々は中国によってもたらされるビジネスチャンスを奪い合おうとしていること、二つ目に、経済的に豊かになった中国が軍事面でも力をつけていることに懸念を感じているということである。豪日刊紙「 ジ・オーストラリアン」国際版の編集長であるグレゴリー・シェリダン氏は「アジアの国々はいずれも中国から経済的利益を得ようとしているが、中国がアジアの覇権国家になることは望んでいない」と語っている。

米AP通信は、中国の21世紀における台頭は歴史的に見れば、かつてアジア地域を覇権した「大中華主義国」の地位に中国が返り咲いたことを示す、と評している。過去2千年もの間、そのほとんどの時代において、中国は東アジア経済および軍事における覇者であり、また産業を牽引していた。ベトナム、韓国、日本など各国の優れた文化は、19世紀になってはじめて衰退への道を歩み始めるまで、中国が中心的位置を占めていたのである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月4日

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