■政治家の野田毅氏:中国の政治安定・人材輩出に感嘆
7月29日に社団法人日中協会の年次総会が開かれた。日中協会会長でベテラン政治家の野田毅衆議院議員(自民党)はスピーチで、日本の政局の変動と中日関係について分析。日本政治の最大の危機として人材不足を挙げ、中国の幹部・人材育成制度は日本にとって学ぶに値すると指摘した。野田議員は「日本の政治と選挙は政策を中心とした再編の時代へ戻るべきだ。人材育成の制度化の面で、中国のノウハウは参考に値する」と述べた。
■橋下徹大阪府知事:中国の地方政治の活力を感じた
今年は上海市と大阪府の友好都市提携30周年にあたる。大阪府の橋下徹知事は7月27日、500人の万博訪問団を率いて大阪を出発。上海万博「なにわの日」イベントに参加した。31日には北京市内の「798芸術区」を視察。「中国は政治のエネルギーを十分に発揮している。大きな方針は中央政府が決め、地方政府は自立している。この仕組みを日本も参考にできないだろうか?」と述べた。
■経済学者の竹中平蔵氏:中国の地方財政・税務権を称賛
近年、日本の歴代内閣は地方分権を強調しているが、税源配分は国が60%、地方が40%なのが現状だ。地方の税収は40%だが実質的には60%を使用している。不足の20%は国が補助金や交付金の形で補填している。国が資金を出すため、地方政府は財源、権限、人員の設定や運用の面で大きな制限を受ける。小泉内閣で金融・経済財政政策担当大臣を務めた、著名な経済学者の竹中平蔵氏は「地方にできることは地方にやらせる。民間にできることは民間に任せる。この点で、中国はよくやっている」と述べた。
「人民網日本語版」2010年8月5日