空母ジョージ・ワシントンが黄海での米韓合同軍事演習に参加するかどうかについて、米国は一度は秘密にし、その口を固く閉ざしたが、このほどついに「力を誇示する」必要性を声高に唱え始めた。
「武力による威嚇」は一貫して米国の海洋覇権論における核心的理念だ。シーレーンを支配する者が海洋を支配し、海洋を支配する者が全世界を支配するとの見方がある。最近、米国の一部政治勢力は覇権的意味合いに満ちた威嚇理論を再び公然と奉じ、北東アジアの安全保障問題において、武力による威嚇は「挑発の代償はその利益よりも大きい」ことを「相手」に感じさせるものだと公言している。
挑発しているのは一体誰なのか?無責任な行動で北東アジアの安全と安定を破壊しているのは一体誰なのか?
この問題について、「力の誇示」に夢中になっている米国人は、自国内の異なる声に耳を傾けてみるとよい。米国のサッサー元駐中国大使は中米関係について、「対等なつきあいが極めて重要」と強調するとともに、相手の身になって考えることを呼びかけた。サッサー氏は中国の排他的経済水域(EEZ)上空で以前起きた中米機衝突事件を例に「もし中国の戦闘機がカリフォルニア沖上空を飛行していたら、米国人はどう感じるだろうか?」と述べた。
黄海での軍事演習に米国の軍艦が参加すべきか否かについて、米国のあるネットユーザーは「もし中国海軍が米国の首都ワシントンから遠くない大西洋の海域で軍事演習を行ったら、米国政府も反対を表明するに違いない」と書き込んだ。