米国防総省報道官は先日、米韓が黄海で行う合同軍事演習に空母ジョージ・ワシントンが参加することを認めた。同報道官は、米韓の一連の軍事演習には対潜水艦、爆撃、特殊部隊作戦なども含まれ、「力を誇示する」ための演習だとも述べた。
米韓国防相は早くも7月20日に共同声明の形で、一連の合同軍事演習を通じて朝鮮側に明確なメッセージを伝える考えを強調した。米韓双方は朝鮮半島の平和を維持するために合同防衛力を不断に強化しており、朝鮮は「敵対行為」を停止すべきだ----というものだ。
周知のように、7月9日に国連安全保障理事会で採択された「天安」事件に関する議長声明は、同艦の沈没を招いた攻撃行為を強く非難してはいるが、それが朝鮮側の行為であるとは明確にしてない。「天安」事件は、朝鮮半島の安全情勢の敏感性と脆弱性を再び浮彫りにすると同時に、武力の使用や威嚇が朝鮮半島の平和にとって無益であるという道理も明らかにした。BBCのウェブサイトの掲示板ではあるネットユーザーが「『戦争ゲーム』カードをもてあそぶことは朝鮮半島情勢の緩和に無益だ。その結果は正反対に、衝突をさらにエスカレートさせるだけだ」とはっきりと述べている。
複雑な朝鮮半島の安全保障問題における中国の立場は、一貫した、明確なものだ。中国は関係各国に対して、冷静さと自制を保ち、地域情勢の緊張を激化させるような事をしないよう、繰り返し呼びかけている。
中国は外国軍の艦艇や航空機が黄海など中国近海で中国の安全保障上の利益に影響を与える活動を行うことに断固反対する。米韓合同軍事演習の問題については、中国側はすでに何度も関係方面に原則的立場を表明し、中国側の懸念を真剣に受け止めるよう促している。