菅直人首相
日韓併合条約
日本の菅直人首相は10日午前、「日韓併合条約」100周年に際する首相談話を発表し、韓国への植民地支配に対して謝罪した。この件は一見、中国とは関係ないように思えるが、中国の人が色々なことに考えをめぐらさないわけにはいかない。
第二次世界大戦勝利50周年にを迎えた1995年、日本はアジアの隣国に謝ったことがあるが、今回は韓国だけを選んだ。今年の8月は日本が朝鮮半島を占領して100周年というのが口実だが、もし日本が誠意を持って被害を受けたすべてのアジアの隣国に謝るのであれば、その理由を見つけることは難しくない。
この数カ月に多くの疑いや不安が、東北アジアひいてはすべての西太平洋地域に積み重なり、中国に焦点を合わせた様々な配置が見えつ隠れする。また韓国も中国から遠く離れ、米国に傾く情勢だ。日本の侵略をめぐる歴史の争いの中で、中韓は共に日本を糾弾する盟友であったが、いま日韓は歴史に関して「和解」したようであり、日本とすべての隣国との和解がスタートしたのか、それとも日韓は休戦して日本は単独で中国に立ち向かうのか、そしてさらには日韓が協力して中国に対応するという転換点なのだろうか。
韓国巻き添えにして中国をけん制?
清華大学国際問題研究所の劉江永副所長は「今年は反ファシズム戦争勝利65周年に当たる。かつて中国と韓国を侵略した日本は、韓国に対して謝罪を表明したが、中国対してはいかなる態度も表明しておらず、猜疑を免れることは難しい」と話す。