ギリシャのピレウス港に到着した中国海軍護衛編隊の「広州」艦(8月9日)
米ペンタゴンは16日、国会に提出する『中華人民共和国に関する軍事と安全の発展』と題した報告書を公表した。米国が2000年に制定した国防授権法で、ペンタゴンは2020年までの20年間、中国の軍事力に関する報告を国会に毎年提出するよう規定されている。以前と比べると、今年のペンタゴンの報告書の見出しには少し変化が見られる。以下は、報告書の一部である。
軍事の透明性において、中国はやや進歩したがまだ不足している。中国が米国との軍事交流の中止を決定したことは、中米両国の利益に影響を及ぼす。
中国の軍隊のその他の方面における能力の高まりに一層の不安を感じる。中国は米海軍、空軍の中国海岸への接近を阻む「反アクセス能力」の強化に投資し、大量の近・中距離ミサイルと巡航ミサイルを配備している。
中国海軍は有力な水上艦と潜水艦を保有し、1998年にウクライナから購入した空母に海軍の航空兵力を備えようと努めている。中国は年内に国産空母の建設を開始する見通し。
中国は空間力とネットワーク力の構築、偵察衛星の製造と発射を行っている。しかし、中国のサイバー攻撃能力は今も謎のままだ。2009年、米国政府を含む世界の多くのコンピュータシステムが、軍事や商業に関する情報獲得を目的とした中国によるものと思われるネットワーク侵入の標的となった。これらのコンピュータシステムへの侵入方法や技術は、コンピュータネットワークへの攻撃開始の方法や技術と似ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月17日