例えば、同報告は「中国は世界で最も活発な大陸弾道ミサイル及び巡航ミサイルを有しており」、しかも軍艦に海上巡航ミサイルを配備しているところであり、潜水艇にも大陸間弾道ミサイルを配備している、と指摘している。
米海軍はとくに東風-21D対艦弾道ミサイル(ASAM)の開発状況に関心を寄せており、ASAMは機動性に富んだ弾頭を携帯でき、射程は1000マイル以上。DF-21ミサイルの変型であり、「空母の刺客」と呼ばれ、米海軍がまだ直面したことのない脅威である。
中国海軍を強大にするのは、アジア最大の海軍力にするためであり、しかも日本及び韓国などアジアのその他の主要な軍事強国をすでに超えた。
国防総省が公表した報告によれば、中国は現在、航行母艦の研究・開発プロジェクトを進めているところだ。北京政府は2010年から固定型ヘリ搭載可能な国産空母の建造を開始する可能性がある。中国の空母が進水すれば、米海軍は太平洋において空母を唯一有する軍隊ではなくなる。
また、空母に関して、中国は先端航空機の手持ちを増やしているところであり、それにより北京政府は領空から遠く離れた空域内でも行動が可能になる。とくに中国は爆撃機編隊のグレードアップを進め、遠距離巡航ミサイルを配備しているところだ。