第2次世界大戦中の元米軍捕虜と会見する岡田外相(左)
日本の岡田克也外相は13日、日本政府の招待で訪日している第2次世界大戦中の元米軍捕虜6人に対して、日本政府を代表して謝罪した。しかし元米軍捕虜は、強制労働をさせた個人や企業にわびてほしいと望んでいる。
日本の外務省は今回、第2次世界大戦中に旧日本軍に捕虜になった元米軍6人を日本へ招待した。そして岡田外相は13日、訪日した元米軍と会見し「戦争中に皆さんが非人道的扱いを受けたことに対し、日本政府を代表して心からおわびする」と謝罪した。
元米軍捕虜代表団の団長を務めるレスター・テニー氏(90歳)は、 1942年にフィリピンでの「バターン死の行軍」に参加し、その後、旧日本軍の捕虜になった。史料によると元米軍兵たちは、100キロ離れた収容所に連れて行かれる中で元日本軍から残酷な虐待を受け、少なくとも1万1000人の米軍兵が犠牲になったという。
テニー氏は日本政府の謝罪を受け入れると表明したが、個人や企業の謝罪を望んでいる。
テニー氏によると、戦時中に旧日本軍は多くの捕虜を日本企業に送って強制労働をさせ、捕虜は鉱山や工場で非人道的な扱いを受けたことから、多くの人が障害を負ったり犠牲になった。
「バターン死の行軍」から生き残ったテニー氏は、日本コークス工業株式会社の前身だった旧三井鉱山株式会社で強制労働をさせられた。テニー氏の謝罪の求めに対して同社はずっと沈黙を保っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月14日