7カ月余り凍結されていた中米の軍事交流関係にこのところ、回復の兆しが見えてきた。ペンタゴン(米国防総省)のモレル報道官は、中米の軍事関係は年末までに重大な転機を迎えるかも知れないと示唆した上で、ゲイツ国防長官の年内訪中実現に努めていることを明らかにした。
ゲイツ長官訪中に尽力
最近のペンタゴン公式サイトは、米国家安全保障委員会のハマー報道官が発表した声明を引用し、ドニロン・国家安全保障問題担当大統領副補佐官とサマーズ・ホワイトハウス米国家経済会議委員長が訪中したことで、中米関係強化の目標は実現したと報じた。
またモレル報道官は記者会見で、ドニロン副補佐官とサマーズ委員長の訪中、またその他のルートを通じて、中国側はすでに軍事対話を再開したいとのシグナルを明確に発信してきたと強調。さらに「現在、ペンタゴンは中米軍事交流をいかに再開するかについて検討しており、両国元首が来年の早い時期に会談することから、年末までに軍事交流は進展するはずだ」との考えを示した。
ゲイツ長官の年内訪中の実現について、モレル報道官は「時間的に許せば、中国軍側の再度の要請があれば、ペンタゴンは可能なすべての機会を利用して年末までの訪中の手続きを取る可能性がある」と答えた。