ヨーロッパを歴訪している中国の胡錦涛国家主席は5日、パリでフランスのシラク元大統領と会談し、中国が自国の発展を通じて世界の平和と発展に一層寄与していくとの考えを示した。
その中で、胡主席は、「数代の指導者の愛顧と努力の下、フランスとの国交関係は長期にわたり西洋諸国の中でも良好な状態を築いてきた」とした上で、「国際情勢が深刻に変化している中、和平協力は国交戦略の主流である。テロリストや気候変動などグローバル化した課題に直面した国々は協力し合う必要がある。この方針に基づいて中国は国際協力を展開していく」と述べた。胡主席はさらに、「中国は一貫して平和発展の道を歩んできた。30年あまりの改革開放を通じて、中国は著しい成果を収めたが、多くの矛盾と課題も残っている。経済社会の発展目標を実現するには、たゆまぬ努力が必要である」と強調した。
これについてシラク元大統領は、「心の底から中国に親しみを感じる。中国の歴史ある文化と賢明な政策に感服している」とし、「中華民族は平和な文化を持ち、平和を愛する民族である。平和的な発展の道を歩んできた中国は世界で大きな影響力を持っているため、重要な役割を果たすべきである」との考えを示した。シラク元大統領はまた、「中国は平和的な発展をしてきたため、世界の平和に貢献できる。中国の発展を心配する必要はないし、中国の発展の勢いを妨げることもできない」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年11月6日