日本:資源の供給源を探求
日本の菅直人首相はASEAN関連会議に出席後、ベトナムを公式訪問した。ベトナムの指導者との主な会談内容は、ベトナムにおけるレアアース資源開発、対ベトナム投資の拡大などだ。
日本はここ20年間、ベトナムにとって最大の援助国であり、最大の外資提供国の一つでもある。菅首相はベトナム訪問期間中、日本がベトナムに対する投資を拡大していくことを強調。双方の指導者は話し合いの上、▽日本がベトナムのインフラ建設プロジェクト5件に対し、計790億円の円借款を提供すること▽ベトナムの南北高速道路、高速鉄道、空港など一連のインフラに対する資金サポートを強めること--を決定。日本はこのほか、人材研修や工業分野などでもベトナムとの協力を強めていくことを約束した。
両国首脳は会談後に発表した共同声明の中で、日本のベトナムにおけるレアアース資源開発で双方が合意に達したことを表明、日本は財政・技術面でベトナムにサポートを提供していく。日本はこのほか原発建設でもベトナムと提携、ベトナムの2カ所目の原子力発電所の建設に向けた設備・技術・資金的サポートを提供していく。
米国:アジアの事務への更なる関与
米国のヒラリー・クリントン国務長官は10月29日にベトナムに到着、2週間にわたるアジア歴訪をスタートした。クリントン国務長官はハノイでASEAN関連会議に出席後、マレーシアなどアジア太平洋国家に訪問。訪問先各国はクリントン国務長官の訪問を、米国がアジアの事務への参与を強化するための具体的行動だと見ている。
クリントン国務長官は2日からマレーシアを訪問、ここ15年間で初めてマレーシアを訪れた米国国務長官となった。クリントン国務長官は訪問期間中、ムヒディン・ヤシン副首相、アニファ・アマン外相と会談し、医療、新技術、航空分野における3つの協力合意と覚書に署名した。