フランスでは先ごろ、ファーストレディーのカーラ・ブルーニ大統領夫人に対する保安措置を強化した。夫人がアル.カイーダの暗殺の「優先ターゲット」となる可能性を安全部門が懸念しているためだという。英国メディアが9日、伝えた。
ビン・ラディンがフランス攻撃を呼びかけ
フランスの安全部門がカーラ夫人の安全問題を重視するのは、先ごろ公開されたビン.ラディンの録音テープ中で、フランスが次の攻撃目標とされているためだ。
衛星テレビ局アルジャジーラは10月27日、アル.カイーダのビン・ラディンのものとされる録音テープを発表している。
このテープで、ビン・ラディンは、女性のブルカを禁じるフランスの法律を非難、フランスは米国の発動したアフガン戦争を支援し、米国がムスリムの女性や児童を殺害するのを手助けしているとして、「目には目を」とフランスへの報復を語っている。「理屈は単純だ。殺人をしたなら、殺される。人を捕まえたなら捕まえられる。相手が我々の安全を脅かすなら、相手の安全が脅かされるだろう」と録音では述べている。
フランス内政部長は同日、フランスは「本当の」テロの脅威に直面しており、警戒を保つ必要があると述べた。
その数日後、ギリシャの警察はフランスのサルコジ大統領宛に送られた爆発物の郵便を押収している。
「人民網日本語版」2010年11月11日