温家宝総理は23日、ロシアのサンクトペテルブルクで21日から開かれている初の「トラサミット」に出席し、講演を行った。
温総理は、人口の増加や人類の活動範囲の拡大、生態環境の破壊により、野生のトラが絶滅の危機にひんしている、と指摘。こうした厳しい情勢のもと、国際社会は連携して実質的な行動を起こし、野生トラの保護に取り組むべきだ、と呼び掛けた。
トラサミットは世界銀行が推進するトラの保護に関する国際会議の一つで、生息数の減少に歯止めをかけることが目的。第1回目となる今回の会議には中国、ロシア、バングラディシュ、ラオス、ネパールなど世界のトラ生息国13カ国の首脳が出席し、「サンクトペテルブルク宣言」とトラの保護と生息数の回復に関する行動計画を採択した。
「人民網日本語版」2010年11月25日