遠心分離機公開の謎が投げ出されたかと思えば、今度は延坪島の砲煙が朝鮮半島を戦雲で覆った。朝鮮は砲撃を通して何を表明したいのか。「環球ネット」が24日に伝えた。
中国共産党中央党校国際戦略研究所教授で、朝鮮問題専門家として有名な張璉瑰氏は記者に対し、「これは朝鮮がC計画を引き続き推進していることを意味する。朝鮮は永遠の核大国を目指しているのだ。」と語った。
偶然に見えた必然
張璉瑰氏は、今回の朝鮮による砲撃の直接の導火線は、韓国が現在行っている軍事演習であると言う。「護国訓練」名義の大規模軍事演習は11月22日から30日まで続き、韓国の陸、海、空三軍と海軍陸戦隊の合計7万兵力が参加している。
しかし、大きく見ていけば、「偶然起こったように見える砲撃も、実は必然のものである。それは天安号沈没事件以来、朝韓間の緊迫状態が持続したことの必然的結果なのである。また、朝鮮は2回目の核実験以降、核保有国として関連交渉を続けることを望んでいた。国連安全保障理事会1874号決議の制約から脱却し、米国、中国等に自身が「核大国」であることを黙認させる戦略目標を実現しようとしていたのだ。」
朝鮮のこの戦略は早い時期に明らかになっていた。2009年10月14日、朝鮮社会科学院金明哲博士は香港の『アジア時報』で文章を発表し、朝鮮がすでに「C計画」を起動し、永遠の核大国になろうとしているとした。金明哲氏は、金正日と朝鮮の「非公式」スポークスマンと言われている。彼は文章の冒頭でこう述べている。「米前大統領クリントンと中国総理温家宝は、それぞれ8月初めと今月に北朝鮮を訪問した。この2回の訪問は国連が朝鮮に対して実施している無意味な制裁に変化をもたらすための重要な一歩を踏み出たことを意味する。さらに、朝鮮の指導者金正日による朝鮮を永遠の核大国にするための「C計画」実施を促した。
「C計画」の構想では、米国は最終的に核兵器を持つ朝鮮と平和共存できるよう努力し、和平協議での署名を通して両国間の数十年に渡る敵対状態を終え、全面的な外交関係を作り上げることになっている。さらに、この計画には、朝鮮が核大国として責任ある行動を採ること、朝鮮が米国とともに全世界の核軍縮を実現するという内容も含まれている。
この後、「C計画」に関する内容は、他の朝鮮の学者による誠意的発言で繰り返された。彼らは皆政府と何らかの関係を持つ者達である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月25日