米国が「アジア回帰」を発表して以来、朝鮮半島では危機の頻度が増している。韓国は深く考えることなしに、韓米軍事同盟という薬によって朝鮮半島の万病を治せるとの盲信を深めている。だが実際にはこの薬は効かないため、彼らは中国を無理に薬仲間に引き入れようとしている。中国が朝鮮に強硬姿勢を示せば、平壌はすぐに言うことを聞くようになるというのは、中国国民からすると非常におかしなロジックだ。韓国や西側世論から、万有引力の法則のように神聖で正確なことのように説かれるとは意外である。
朝鮮と韓国は同じ民族だ。韓国人は自らの選択を堅持し、外部の説得には簡単に応じないという自民族の性格、そして独立自主を求める姿勢をよく理解している。韓国が朝鮮の政治をどう見ようとも、平壌側は現在、大国からのいかなる命令口調も拒絶するという道理を貫いている。これも韓国人の自民族の性格のもう1つの表現ではないのか?
朝鮮半島で全面戦争が再発し、将来の政治的版図が鉄と血によって塗り替えられるのを見たくないのなら、唯一の実行可能な道は、関係各国が席に着き、各々の憂慮や要求を口に出し、相互妥協によって永続的平和を手に入れることだ。現在北京は再び6カ国協議のテーブルを準備している。韓国には三思してもらいたい。
「人民網日本語版」2010年12月2日