朝鮮半島の情勢が緊迫し、各国が対応に追われている中、日本の外相が北方四島を視察するとの情報が飛び出した。
4日、日本の前原誠司外務大臣は海上保安庁の飛行機で日本とロシア間で領土主権争議がある北方四島(ロシア名:南千鳥群島)を空中から視察した。
点数稼ぎの四島視察
実は、昨年10月17日にも、当時沖縄・北方担当相だった前原氏は、北海道根室市を訪問した際、海上保安庁の巡視艇に乗り、海を隔てた形で北方四島の一つである歯舞群島を視察している。
今回も、北海道側の岸辺から或いはヘリからの視察だとすれば、前回同様、ただ遠くから歯舞群島を眺めることしかできない。
前原氏の今回の北方四島視察について、1カ月前のロシアのメドベージェフ大統領による国後島視察に対する対抗措置と見ることもできるが、それ以上に、国内政治に目を向け、非難を受けている外交問題において少しでも点数を稼ぎ、急降下する内閣支持率を食い止めようとする狙いがあるとも考えられる。
「支持率1%になっても辞めない」
現在の菅内閣の境遇は、「内憂外患」と言っても過言ではない。
まず内憂だが、法務大臣が失言問題で辞任。そして、野党多数の参議院で内閣官房長官に対する問責決議案を可決。また、最近の地方選挙では民主党候補者が次々に敗北し、菅内閣の支持率は23.6%まで急落、「30%支持率」の危険警戒線を下回り、ライバルの自民党にも負けている。