写真はザトゥリベチェル容疑者の資料写真。
英下院の自由民主党のハンコック議員は4日、氏のロシア国籍の助手の女性が警察に逮捕され、国外退去処分となる見通しであることを認めた。しかし彼女がロシアのスパイであることは否定している。警察と移民部門の法執行係官が先ごろこの助手を、ロシアの情報機関のスパイの疑いで逮捕していた。
議員はスパイの雇用を否認
この女性はロシア人のザトゥリベチェル容疑者(25歳)。英国「サンデー・タイムズ」によると、英情報局保安部(MI5)は彼女がロシアの対外情報局のために働いていたと見ている。
英国国境局と警察は先ごろザトゥリベチェル容疑者を逮捕した。
英国は国外退去処分を決定
ハンコック議員(64歳)はEU議会所在地のフランス・ストラスブール市によく出張に出かける。「サンデー・タイムズ」によると、同議員は同市への出張の際にザトゥリベチェル容疑者と知り合い、その後助手として雇用した。
ザトゥリベチェル容疑者は議員助手になる前に安全に関する審査を受けている。最も彼女は今年8月に国外から英国に戻った際、ロンドン・ガトウィック空港で尋問を受け、安全部門の係官がハンコック議員の下での彼女の業務の詳細について調べている。
ハンコック議員はロシアに興味を持っている。英国の保安部は、ロシアの情報部門が特に「魅力的な」スパイをこの国防特別委員会メンバーである議員の身辺に潜り込ませ、情報を集めていたと見ている。
情報筋によると、保安部門はザトゥリベチェル容疑者は一部の敏感な情報に接触可能だったとして、彼女が引き続き英国に滞在することを許可するのは「国家の安全のためによくない」ため、国外退去を決定した。
冷戦終了後初のケース