写真はハンコック議員の資料写真。
冷戦終了後初のケース
「サンデー・タイムズ」の報道によると、英国のテレサ・メイ内務大臣はザトゥリベチェル容疑者についての報告を受けると、彼女に対する措置をとることに同意した。
内務省のある報道官は報道へのコメントを拒否している。
同報道によると、この事件は冷戦終了後初めての、英国議員関係者がロシアのスパイと関係者とされた事件だという。
AFP社は、ザトゥリベチェル容疑者の国外退去処分は英国とロシアの関係にマイナスの影響を与える可能性があると述べている。
ロシアと英国間にスパイ事件をきっかけに紛糾が発生
英国の情報局秘密情報部で働いていたロシアの元情報局員、アレクサンドル・ヴァルテロヴィッチ・リトビネンコ氏が2006年11月にロンドンで放射性元素ポロニウム210の中毒で死亡している。英国側は放射性物質を盛ったのはロシア人と確定、ロシア側に容疑者の英国への引渡しを要求していたが拒絶された。
英国内務省は今年7月、ロシアの女性スパイであるアンナ・チャップマン氏の英国国籍を剥奪し、米国から国外退去処分を受けたチャップマン容疑者の英国への入国を禁止した。
「人民網日本語版」2010年12月6日