資料写真:原子力空母「カール・ビンソン」
米軍の原子力航空母艦「ジョージ・ワシントン」が現在、日本海域で8日間にわたる日米合同軍事演習に参加しており、米海軍は7日にさらに原子力空母「カール・ビンソン」を西太平洋に増派した。
韓国と日本のメディアが報道しているように、米韓が今月末と来年1月に再び合同軍事演習を展開、かつ米軍の2大航空母艦が同時に参加するとなれば、北東アジアの緊迫した情勢は火に油が注がれることになる。
●空母が肩並べアジア太平洋を闊歩
米海軍第3艦隊は6日、空母「カール・ビンソン」が7日に母港を離れて最後の訓練を行い、6-8カ月にわたる西太平洋とペルシャ湾での任務に就くと発表。
「カール・ビンソン」の公式サイトは関連ニュースの報道で、西太平洋に配備されるのは約5年ぶりだとしている。
「カール・ビンソン」の公式情報によれば、全戦闘部隊からなる合同訓練の重点は「空母が生存する」技術にあるという。実施する演習では対潜水艦戦が重点となり、西太平洋地域の多くの国が保有する潜水艦の強大な能力はまさに、朝鮮半島の周辺海域に集まりつつあるところだ。
米軍の最先端原子力空母の1つである「ジョージ・ワシントン」は長期にわたり東アジアに配備されており、ここにきて「カール・ビンソン」も加わった。米軍の二大空母が同時にアジア太平洋海域を闊歩するのは、戦争時代を除けば非常に珍しい。
●「最先端空母が群を打つ」力は超強力
米軍側は「カール・ビンソン」の出港は朝鮮半島での砲撃事件と無関係であり、それに対処した措置でもないと何度も強調。だが米軍の関係筋は、「カール・ビンソン」が“主役”を演じる「最先端空母、群を打つ」部隊を西太平洋海域に増派したのは、任務の重点が海事の安全と地域の安全をめぐる協力、地域の安全の強化にあり、域内の盟友に米国の「地域の安全への重視」と「信頼と確約への決意」を十分に理解させると同時に、力を誇示することで域内に潜在する衝突を抑制するためだと明かしている。
アジア太平洋地域に今回増派された第17艦隊は、最強の攻撃力を誇る作戦部隊。「レッドライオン」第15対潜水艦ヘリ中隊や、第25や第18、第113全天候型戦闘機中隊、第40艦隊後勤支援中隊などが所属。
●米国人は一貫して「空母外交」に