米国が日本の歴史問題を蒸し返さない理由は?

米国が日本の歴史問題を蒸し返さない理由は?。 日本が歴史を無視し、侵略を美化するやり方は隣国の感情を傷つけ、アジアの国々は一斉に日本に非難の集中砲火を浴びせた。反ファシズム同盟国であり日本との戦争の歴史を持つ米国は、これに対しては態度がちぐはぐである…

タグ: 米国 日本 歴史問題 理由

発信時間: 2010-12-22 15:08:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第二次世界大戦中、日系人がスパイになるのを恐れた米国は過激な政策を取った。多くの日系人や日系2世が強制収容所に送られ、財産を剥奪された。このような人権を犯すような行為に対し、戦後、米国は深く反省している。ワシントンD.C.には謝罪の気持ちを込めた記念碑が建てられており、歴史博物館にも特設展示が設けられている。

そして最後に最も重要な原因は、現在の戦略的利益を考えると、米国はあまり日本を責めたくないのである。日本は親米政策を押しているし、米国のアジア太平洋軍事戦略にも積極的に協力している。米国の国防局が2002年に発表した報告の中でも「米日連盟は米国のアジア戦略の核心である」と指摘している。日本は自国が政治大国になる夢を、米国の後押しで実現するつもりだ。米国にしてみても、日本は実に得難い戦略パートナーである。

そして、歴史を振り返ると、日本はこれまでずっと侵略の歴史を反省することを完全に拒否してきた。強いては、都合よく書き換える事さえ厭わなかった。米国には誰にも押し付けられない責任がある。当時は冷戦真っ只中で、共産主義へ対抗するために、米国は日本を助成していた。日本の戦後賠償責任を軽減し、天皇制を維持させ、戦犯や右翼を庇い、左翼を押さえつけた。こうして米国は日本を自国のコントロール下に置いたのである。当時、米国の保護下に居た日本は、きちんと責任を取ることから逃れた。そのため、条件さえ整ってしまえば、軍国主義の亡霊はぬっと姿を現し、悪巧みをし始める。そして近年、日本の右寄りの考え方は日の出の勢いである。

以上のことから、米国は日本の歴史を持ち出してとやかく言うのは気が進まないことである。アジアの日本に対する制裁に加わってしまったら、自分の顔を自分で殴るも同然だ。でも、私は米国に訴えたい。「無関心を貫いていると、飼い犬に裏切られて手を噛まれるかもしれない。」(文=袁征)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月22日

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