李毅中・工業情報化部長(資料写真)
李毅中・工業情報化部長(65)は26日午後5時、全国工業情報化部作業会議の締めくくりとしてスピーチをし、第一線を退いた。「中国新聞網」が伝えた。
李氏は25日午前、作業会議で最後のテーマ報告を行った。最後の報告だが李氏はいつもと同様、度々原稿から目を離して自らの言葉で語った。報告が終わった頃には、すでに午後1時になっていた。午後3時に全人代常務委員会は李氏の後任として苗墟氏を任命した。
李氏は2008年に工業情報化部の初代部長、党組書記に就任した。工業情報化部は「大部制改革」(省庁統廃合)のテストケースとして、旧情報産業部、国防科学工業委員会、発展改革委員会の工業部門、国務院情報化弁公室、たばこ専売局などの統合により設置された。
李氏は退任にあたり「2つの気がかり」を挙げた。1つは「三定」規定の実施が不徹底なこと、特に固定資産投資の管理責任が依然他の部・委員会にあることだ。工業情報化部は工業構造の調整、立ち後れたセクターの淘汰という重大な任務の遂行において、しばしば「手段不足」のように見える。李氏は「責任は私にある。努力も調整も不十分だった」と述べた。「大部制」については「改革は未完成だ。決して途中で投げ出してはならない」と述べた。