胡錦涛主席は18日午後3時、専用機で北京首都国際空港を出発し、3日間にわたる米国の公式訪問を開始した。胡錦涛主席の今回の訪米は、中米関係の新しい10年の基調を定める旅になると見られている。
向こう10年の中米関係について話し合い
中国の周文重前駐米大使は、胡錦涛主席の今回の訪米は中米関係の新しい10年の基調を定める旅になると見ており、「今回主に話し合われる問題は中米関係の今後10年についてで、双方の協力が内包するものが話し合われる見通し。今世紀最初の10年、中米両国は協力をメインに進めることができ、次の10年もこれをやり遂げることができると信じている」と語った。
トム・ドニロン米大統領次席補佐官(国家安全保障問題担当)は、中米両国が討論する最重要課題は二国間関係で、基本方針、目標、協力分野、向こう10-20年の関係の発展などが討論され、そのほかにも朝鮮やイランなどの国際問題、ゲーツ国防長官の訪中後の中米軍事関係などを含む安全や政治に関する問題も取り上げられると話す。
共同声明を発表
中国国際問題研究所の曲星所長は次のように述べている。米国は来年、総選挙の年を迎え、中国では同年に中国共産党第18回全国代表大会が開かれ、新政府が誕生することになっており、今回の話し合いは新政府の中米関係の処理に基礎を築くと考えられる。中米両国は今回の話し合いを非常に重視し、具体的な活動に取り組むことを原則にいくつかの分野で成果を上げ、共同声明を発表する考えだ。
中国社会科学院・米国問題専門家の張国慶氏は、今回の訪米は「発言権の旅」でもあると見ている。まず、これは中国のイメージを打ち立てる過程である。中国のイメージプロモーションビデオが米国で放映され、米国の国民に客観的で正確な中国の新イメージを持たせる必要がある。もう一つは、今回の話し合いは信頼を高め誤解を解く役目も果たし、摩擦を減らし、相互信頼を高めることができる。
中米がエネルギーの大規模契約を締結する可能性も