日本メディアの報道によると、中国漁政船が27日に釣魚島の周辺海域で巡航しているところ、日本の海上保安庁が航空機と巡視船を派遣し、中国漁政船に領海内に入らないよう警告した。「東方早報」が伝えた。
第11管区海上保安本部は、釣魚島の黄尾嶼の北西約29キロメートルの海域で同日午前7時50分ごろ、中国漁政船「漁政201号」が、日本側の主張する「領海」に沿うように低速で南西に向け航行しているのを発見したと発表した。海上保安庁は、航空機や巡視船から無線や電光掲示板を使って「日本の領海内」に入らないよう警告した。
「漁政201号」は、「釣魚島は中国の固有の領土で、正当な任務を行っている」と応答し、午前11時27分に同海域を離れた。日本側の発表では、「漁政201号」は「日本の領海内」に入っていないという。
また第11管区海上保安本部は、「漁政201号」は2010年11月28日にも釣魚島のいわゆる「接続水域」に入ったと発表。海上保安庁は、「漁政201号」は設備にしても排水量にしても日本の巡視船を上回ると述べており、当局が海上保安庁の設備を強化すべきことを暗示していると考えられる。
昨年9月に中日間で東中国海の釣魚島海域における主権争いが勃発した後、中国は同海域での巡航を常時行う方針を表明した。漁船衝突事件の発生後、中国漁政船は同海域に5回入っており、今回は今年初めてとなる。
中国農業部の韓長賦部長は今週、ビデオを使って釣魚島海域で巡航・漁業保護任務に従事する人たちを見舞った。韓長賦部長は、今年の春節期間中、中国の「漁政303」と「漁政201」がそれぞれ美済礁(ミスチーフ礁)と釣魚島海域で巡航・漁業保護任務を行うことを明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月28日