米ニューヨークのタイムズスクエアで現地時間17日に放送が始まった「中国国家イメージCM―人物編」では、優秀な中国人59名が登場し、世界に向けて今の中国の姿を伝えている。バスケットボールのヤオ・ミン選手、卓球の鄧亞萍選手、ピアニスト朗朗といった各界著名人と共に、ウイグル族の阿里帕おばあちゃんや田舎町の女性教師である李霊氏、海の勇士である翟墨氏、鞍山鋼鉄集団の一従業員である郭明義氏など、米国の民衆にはあまり知られていない一般庶民も登場している。彼らの笑顔は、中国の一般庶民の生活を映し出し、世界に向けて友好的で活力あふれる中国の姿を発信している。
ウイグル族の「阿里帕」おばあちゃん
「私は中国の母親代表です。」
ウイグル族の「阿里帕」おばあちゃん
エピソード:ウイグル族の「阿里帕」おばあちゃんは、前世紀60年代から苦しい生活の中で引き取ったウイグル族、漢族、回族、カザフ族の4民族、合計10名の孤児を育て上げた。彼女の家には今でも直径約1メートルの大鍋が残っている。当時、「阿里帕」ママとすでに他界した彼女の夫、「阿比包」パパは毎日この鍋で作ったご飯で、その孤児たちと実の子ども9名を育てていた。子どもたちのおなかを満たすため、「阿比包」パパは毎日仕事が終わると他人が土の塊(レンガに代わる建築材料)を作るのを手伝い、「阿里帕」ママは野菜市場で捨てられていた野菜を拾っていた。家では乳牛を2頭飼っていたが、誰もその牛乳を飲もうとはせず、全て換金し、子どもたちの学費や生活必需品を買う費用にした。今では、子どもたちも成長し、数世代がともに暮らしており、全員集まれば180人以上になるという。
「阿里帕」おばあちゃんは、まさか自分が国家イメージの代表に選ばれるとは思ってもいなかった。彼女はこの動画の中で、淡い黄色の上着に花柄の頭巾をかぶり、慈悲深い笑みを浮かべている。「私は母親のイメージとして登場しました。中国の母親代表です。」とウイグル語で記者に話している。
「私は普通の人間です。取るに足らない小さなことをしただけです。中国は外国に対し友好的なので、私はこの動画に出て、全ての人に私という人間を知ってもらう機会を与えられました。」
また、自身の願いについて、彼女は次のように語った。「今後も身の回りで孤児が助けを必要としているなら、私はやはり引き取ります。彼らには母親の暖かさと愛が必要なのです。これらの子どもたちには、美しい未来と幸せな生活が待っていることを心から望みます。」
雷峰(人民のために奉仕する人の代名詞)の後継者「郭明義」
「わが国を誇りに思う」