中国人初の世界一周航海者「翟墨」
「西洋人の80%は中国を分かっていない」
エピソード:2007年1月6日、翟墨は一人で無動力帆船「日照」に乗り込み、山東省日照市を出航し世界一周の航海をスタートした。「日照」号は2年をかけて3つの海を渡り、2009年8月16日、無事に出航地の日照市に戻った。総航程は3.6万海里。彼は、中国人では初めて一人で無動力帆船による世界一周を達成した。
そのイメージ動画が米国で放送されることを知ったとき、彼はちょうどインドネシアへ飛び立とうとしている飛行機の中にいた。色黒の顔、束ねた髪、オレンジ色のスポーツウエア、がっしりとした体形・・・彼はイメージ動画の中で、ワンショットと集合ショットでそれぞれ2回登場している。「このとき、帆船を道具として使えればよかったなあ」と彼は言う。
航行中、彼は米国やその他の国にも訪れている。彼は言う。「西洋人の80%が中国を理解していない。いつも色眼鏡で中国を見ている。」
彼は海外の人々が彼の姿を見たときに、少しでも中国の海洋文明についての理解が深められることを望んでいる。「中国は鄭和という大航海家を誕生させており、海洋大国といえる。中国の海洋文明は交流や協力を重視し、野蛮な略奪は存在しない。」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月27日