昨年10月下旬に訪中したイタリアのナポリターノ大統領は26日、ローマで開かれた「イタリア・中国基金」晩餐会でスピーチをし、「イタリアは明日の中国を迎え入れる準備をしっかりとすべきだ」と述べた。
ナポリターノ大統領は「国際政治・経済における中国の地位はどんどん重要になっている。新興経済国と見るだけでは、すでに中国の実情を全面的に捉えきれていない。中国は世界的範囲で経済的地位が顕著に上昇しているだけでなく、その社会も深いレベルの変化の中にあるからだ。中国は復興しつつある古い文明国であり、この変革の過程においてわれわれは、このように問題を全面的に見て初めて、今日の中国を真に理解し、明日の中国を迎え入れるしっかりとした準備をし、両国の経済貿易関係発展の中で正しい道を見出すことができる」と指摘した。
また「現在国際関係の中心はすでに欧州から移り出た。中国の発展はわれわれに試練とチャンスをもたらした。各国が共同で試練に対処し、チャンスを活用することが、世界の持続可能な発展の維持において重要な意義を持つ。これは世界の平和・安定の強化と地域の安全の維持のいずれにおいても非常に重要だ。先日の胡錦濤国家主席の公式訪米からわれわれは、国際協力の発展における中国と米国の重要な役割を見ることができる」と述べた。
「人民網日本語版」2011年1月28日