米国が国家軍事戦略を発表、ア太を新たな重点に

米国が国家軍事戦略を発表、ア太を新たな重点に。

タグ: 米国 国家軍事戦略 アジア太平洋 サイバー

発信時間: 2011-02-11 11:14:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

■サイバー空間に注目

 新版戦略で米軍は過激派への対応以外に「侵略勢力の阻止と撃破」「世界と地域の安全の強化」「未来の武力の構築」など、いくつかの重要戦略を打ち出している。未来の武力の構築については「サイバー戦の脅威」を強調し、個別の軍事戦略として初めて「サイバー上の脅威への対応」を挙げている。新版は「サイバー空間の持続的飽和状態によってサイバー攻撃の潜在的脅威が増している。一部の国はサイバー攻撃を実行または黙認している。これは世界的なサイバー危機が増加し続けることを予告するものだ。国際的規制の不備、攻撃発信源特定の難しさ、攻撃への防御の不備によって、サイバー上の脅威は拡大、悪化し続けている」としている。

■従来の構想を超越
 
 ロイター通信は、11年版は軍事戦略を「国家防衛」「突然の攻撃への防備」「相手に勝利」という従来の3大構想に限定することを止め、その戦略的高度において04年版を「明らかに超越している」と指摘する。世界と地域の安全保障レベルにおいて、新版は「極端な情況下では米軍は自由に行動することができるが、通常の情況下では他国軍との連合および同盟を引き続き追求する」と明記している。また「北大西洋条約機構(NATO)との協力に依拠し、アフリカ連合(AU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、および他の国家連合との軍事協力を開拓する」としている。米軍は未来の情勢の下で、安全保障上の各種試練に対応するため、従来型の政府外交、軍事外交、非政府組織外交など多くのチャンネルや枠組みを結合した新たな外交モデルを形成しなければならないとしたうえで、「われわれは予測能力を高め、地域・国際協力の助けを借りて、世界と地域の安全を強化し、未来の軍事構造を築かなければならない」と指摘している。

 ロイター通信によると新版は「アジア太平洋諸国との軍事交流・協力を深めることで、グローバルな安全保障情勢の安定という最終目的を達成することができる」としている。ある米国防総省関係者は匿名で「米軍はアフガニスタンとイラクでの軍事任務を完成させなければならないが、同時にこれらの衝突を越えて、理解の必要な戦略環境にも着眼する必要がある」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年2月11日
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