▽ロシアに対する強硬な態度で自らを追い込む日本
金所長によると、南クリル諸島問題はまったく新しい問題というわけではなく、客観的、冷静にみると日本側が問題を大きくしたといえる。
金所長個人の意見としては、日本の菅政権には甘い政治家がおり、問題を大きくして自ら頭を抱えることになっているという。強硬な態度に出れば問題が解決すると思い込み、複雑な南クリル諸島の問題を簡単に見すぎている。彼らはロシア経済には日本の援助が必要だと思い、日本円でロシアを押さえ、ロシアのプロジェクトに支援することで相手を従わせることができると考えている。
こうした方面から日本の政治が甘いことが証明されている。日本の外相がロシアを訪問したが、訪問前、「私個人の政治生涯を犠牲にしても北方領土問題を解決してみせる」というような発言を行った。この発言は甘いわけではなく、非常に高慢である。国際政治、国家間の領土政治を子供の戯れと思っている。
外相が自らの政治生涯をかけるなどというべきではない。現在の状況ではどれだけの政治生涯をかけてもこの問題は解決できないだろう。彼の政治生涯は北方領土問題に比べたら取るに足りないものだ。
日本の甘い政治家が自らの能力や日本の地位をあまりにも高く評価し、自らを苦しい立場に追い込んでいる。問題を解決する上では何の役にも立たない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月21日