米国とロシアのスパイ交換でロシアに戻った「美人スパイ」アンナ・チャップマンさん(28歳)が3月に北方領土(ロシア名:南クリル諸島)を訪問する。彼女はロシア最大の執政党「統一ロシア党」の青年組織「青年近衛隊」に加盟しており、北方領土訪問の目的はロシアの主権を示すためだという。日本・共同通信社が21日、ロシアのインターネットメディア「LifeNews」19日の報道として伝えた。
青年近衛隊幹部によると、代表団は択捉、国後、色丹の3島を訪れる。訪問団は島にロシアの国旗を立て、またビデオで現地のインフラ建設の情況を撮影するという。
チャップマンさんは昨年12月に「青年近衛隊」に加盟、男性雑誌の取材に答えたり、テレビ番組の司会をつとめた経験もある。年末に行われる国家連邦議会下院選挙に立候補すると予測する人もいる。
日本の菅直人首相は昨年11月にロシアのメドベージェフ大統領が国後島を視察したことを「暴挙」と呼び、その後しばらくして青年近衛隊がモスクワの日本大使館前で抗議活動を行う情況となった。