資料写真:米国のF35統合攻撃戦闘機
資料写真:F136エンジン
ディフェンス・ニュースの電子版は16日、米上院が賛成223票、反対198票で4億5千万ドルのF136エンジン計画の予算削減の決議を可決したと伝えた。F136はゼネラルモーターズ(GM)とロールスロイスが共同開発しているF35戦闘機エンジンの候補で、主力のF135エンジンに問題が起きた時用のF35戦闘機の予備エンジン。
ゲーツ米国防長官は報道官を通じてこの結果を歓迎するとし、今回の件は限られた予算を必要のない国防事業に浪費しないための小さな一歩にすぎないが、極めて重要な一歩であると話した。
共和党のエリック氏によると、下院での予算関連の論議は17日にひとまず決着がつき、議論は民主党が多数を占める上院に移る。
米大統領事務室や国防省はF136事業に対してこれまで否定的な態度を示し、ホワイトハウスが同計画の否決を公にしたこともあった。ゲーツ国防長官はF136計画を議員が選挙区での利益を確保し他の計画に損害を与える、国防予算のムダ使いの典型だと非難していた。
F35計画自体も予算超過や進度の遅れに悩まされており、現在単価を9200万ドルに抑えようとしている。米国防省は3820億ドルで2443機のF35戦闘機を購入したいと考えているが、空母から発進できるSTOVL型のF35購入計画は遅れているため、同機の性能、コスト、納期の問題が解決できなければ購入計画を取り消すとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月22日