日本の共同通信は、日本は次世代戦闘機導入の問題解決に向け、米国の求めに応じて18日、F35戦闘機の性能に関する情報を得た場合は秘密を厳守することを約束する書簡を米国との間で交換したと伝えた。これで日本の新型戦闘機導入の道が平らになった。これについて、国防大学の張召忠氏教授が次のような独自の見方を明らかにした。
▽日本がF35購入を急ぐ理由
米国は技術的優位性を保持するため、F22をこの10年は他国に売らないだろう。だから日本もその望みはない。もし日本がF35を購入せず、アジアのほかの国に第4世代機が現れた場合、日本は戦闘力でその地位を下げることになる。特に今やインドがロシアの750の開発に加わっており、日本は第4世代機の更新を真剣に考えざるを得ない状況に迫られている。この角度から、日本は今焦っているといえる。
▽F35戦闘機の真相
米国国防省の職員によると、一連の赤字と延期により、F35の開発コストはすでに当初予算の倍に膨らんでいる。2001年の開発当初の予約販売価格は1機2000万ドル強だったのが、今や販売価格が約9200万ドルにまで膨らんでいる。では、その性能についてはどうか?
F35は軽量戦闘機で、重量は22~27トン、垂直離着陸が可能だ。これはF35の特筆すべき機能だが、この戦闘機には欠点も多い。陸海空軍の三軍共通機で、技術的要求が多過ぎてなかなか完成できずにいる。しかもどんどん重量オーバーして太り過ぎ、価格も4~5倍にまで膨らみ、価格性能比がどんどん下がっている。その空中戦闘力はロシアのSu-30に劣り、ステルス性ではF22にかなわないと冗談を言う人もいる。対地攻撃ではもともと2000ポンドのレーザー誘導爆弾が2発搭載できるはずだったが、今では1000ポンドの誘導爆弾を2発しか積めない。つまり400kgのレーザー誘導爆弾で、対地攻撃力が非常に低い。この戦闘機が完成してもあまりよく見る人はいないだろう。またこのF35には将来の見通しが立たないというリスクがある。空軍の通常離着陸、海軍や空母艦船で使うにはほぼ問題ないだろうが、海軍陸戦部隊に使われる垂直離着陸となるとまだ改良が必要だが、順調に開発が進むかも定かではない。
▽日本が最初のお人よし?