■「反腐倡廉」が上位に
3位には「反腐倡廉」が入っている。02年以降の調査で、この話題は常に上位10位に入り、02年、03年、04年、06年、09年には1位に選ばれている。今年の調査で2位に選ばれた「司法の公正」も反腐倡廉と関係する。腐敗は不公正な司法を招く重要な原因と見られているのだ。
中国政府は反腐倡廉を非常に重視している。最近、劉志軍鉄道部長や羅蔭国・前茂名市党委員会書記といった高官を解任したことに、国内外は汚職取り締まりへの中国政府の決意と気迫を見た。1月10日に胡錦濤総書記は「汚職に断固反対し、汚職分子を厳罰に処し、党風廉政建設(クリーンな政治を行う党風樹立)と反汚職闘争の具体的成果によって人々の信頼を得る」と強調した。
■「環境汚染」が初の入選
6位には「環境汚染」が入っている。「環境汚染」は今回初めて候補に上がり、かつ10以内に入った。昨年は「低炭素経済」が15位に入り、09年には「環境保護問題」が候補に上がった。
回答者の95%が中国の環境汚染問題は深刻だと考えている。汚染の主な原因としては、回答者の4分の3が「地方保護主義が盛んで、地方政府が経済効率のために環境を犠牲にしていること」を挙げた。現在検討中の環境税導入については半数近く(47%)が支持し、環境保護に有益との考えを示している。
「人民網日本語版」2011年2月24日