J-10B、J20と戦術の情報共有を実現可能

J-10B、J20と戦術の情報共有を実現可能。 J-10の基本型に比べると、J-10Bは大幅に改良された。機体は新たに設計され、DSIエアインテイクと新しい機首レドームを採用し、外見で容易に識別できる。J-10Bで最も重要な改良部分は、AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダーを装備したことだ。これは第4世代機の標準装備でもある…

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発信時間: 2011-03-09 17:14:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このほど中央電視台(CCTV)が番組の中で、国産戦闘機J-10Bの解読を初めて行った。J-20の初飛行成功と同時に、J-10シリーズの後続機にも注目が集まっている。

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J-10の基本型に比べると、J-10Bは大幅に改良された。機体は新たに設計され、DSIエアインテイクと新しい機首レドームを採用し、外見で容易に識別できる。J-10Bで最も重要な改良部分は、AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダーを装備したことだ。これは第4世代機の標準装備でもある。レーダーと搭載設備は最もJ-20の技術レベルに近い国産戦闘機といえる。インテイクにDSIを採用したことで、ステルス性と機動性が改良された。

開発進度をみると、J-10Bはすでに長期にわたって試験飛行を実施しているため、数年以内に大量生産に入る可能性がある。J-20配備前の中国の戦闘機全体の技術レベルを高め、特に火器管制レーダー、射程外距離の空中戦で西側との距離を縮めることになる。第4世代の大型ステルス戦闘機であるJ-20の単機当たりの製造価格が過去最高を記録し、1億ドルをはるかに上回るとみられている。第4世代機の技術を一部採用しているJ-10Bは数の上でJ-20の補充として使える。搭載している火器管制コンピュータの性能も近いことから、戦術の情報共有も可能で、一機の戦闘機のレーダーにスイッチが入れば、他の戦闘機もすべてレーダーに探知されることなく敵機を迎え撃つことができる。数機の戦闘機がレーダー情報を共有することで、J-10Bの能力が大幅に高まり、J-20の制空範囲も拡大できる。このような戦術は米軍のF-22やスウェーデンのJAS-39といった新型戦闘機がすでに実現している。

J-10BはJ-20より先に配備されるため、中国の航空兵部隊はAESAレーダーなど第4世代機に前もって馴染み、第3世代機から第4世代機にスムーズに移行することができる。

J-10Bの製造価格も、数多くのハイテク技術、特に先進的なAESAレーダーなどが使われているため、5千万ドルを下回ることはないが、米国が輸出しているF-15、F/A-18EおよびF/A-18Fの製造価格が1億ドルに近いか、それ以上であること、しかもJ-10Bの戦闘力はJ-11など早期の第3世代機の数倍に相当することを考えれば、その価格性能比はかなり高いといえる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月9日

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