「文明型国家」の視点から中国政治を見る

「文明型国家」の視点から中国政治を見る。 人口、領土、歴史、文化という4大「超級要素」が中国政治の独特性を決定する。このような「文明型国家」を治めるには自らの方法を柱とするしかないためだ…

タグ: 文明型国家 中国 政治

発信時間: 2011-04-01 13:56:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

政権党も西側の意味における政党ではない。中国の政権党は、異なる利益集団を代表して競争し合う西側の政党とは本質的に異なる。「文明型国家」の最大の特徴は「百国の和」だ。もし政権集団が人民全体の利益ではなく一部の者の利益のみを代表するのなら、国家は混乱と分裂に陥る。

人類の歴史を見渡すと、最もよく見られる合法性は歴史的合法性だ。「文明型国家」の最大の合法性は数千年の間に形成された政治理念と歴史の継承にある。中国の合法性を論述するキーポイントは「民心の向背」と「優れた人材の登用」だ。中国が数千年の歴史のほとんどにおいて西側を遥かにリードしていた鍵はここにある。これはまた、中華民族の政治的知恵の体現でもある。

「文明型国家」中国の4大「超級要素」、すなわち人口、土地、歴史、文化は中国の台頭にとって最大の強みだ。われわれは世界で最も潤沢な人的資源と世界最大の潜在的市場を擁し、他の国には見出しがたい地理的優勢、悠久の歴史、独自の思想体系、尽きることのない文化資源を持つ。もし中国の特色を放棄し、西側モデルの模倣に転じれば、「文明型国家」中国の最大の強みはすぐに最大の弱みに変わるだろう。「百国の和」は「百国の異」に変わり、調和を強調する政治は対立を強調する政治に変わるだろう。人口は混乱と動揺の温床となり、領土は四分五裂し、伝統は無数の伝統の紛争と対立の口実となり、文化は異なる文化集団の大規模な衝突の根源となるだろう。

過去数十年間の発展は、もし中国が当時独自性を堅持せず、西側に追随していたなら、その命運は旧ソ連や旧ユーゴスラビアより良いものとはならず、おそらく国家はとっくに解体していたであろうことも証明している。

「人民網日本語版」2011年4月1日

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