三、世界の資本構造再編に対する影響
日本の巨大地震の後、世界の経済・金融情勢に見くびることができない新たな要素が増えた。
日本の経済回復と復興によって世界の主な原材料とエネルギーの価格は押し上げられ、世界的なインフラリスクが高まっている。それによって、ドルなど主要通貨の利率が上昇する可能性が高い。
一方、日本政府の財政赤字は増し、「100年に1度」の世界的な金融危機で累積した先進国全体の財政赤字による負担と重なるものとみられる。経済成長の原動力は主に個人資本に頼ることになるだろう。
これらの要素をまとめると、世界の資本コストが上昇し、資本が世界市場において相対的に稀少になると予想される。
世界の経済構造、金融構造、政治構造の再編にはそれぞれ違いはあるが、緊密な関係にある。今回の特大地震で日本の政治改革が進めば、世界の金融、経済、政治構造再編に対する意義はより高まるため、密に注目する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月8日