韓国メディアによれば、中国はウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」の改造を2002年から大連造船工場で進めていたが、現在この改造が最終段階に入った。報道によれば、この空母が一たび配備されれば、東北アジアに大きな影響を与えることになり、この作戦半径は韓国の領空の大部分を覆うことになるという。
4月8日、韓国の《朝鮮日報》によれば、中国の初めての空母が配備された場合、韓国、日本など東北アジア地域の軍事力全体の均衡に大きな影響があり、海軍力の勢力図に大きな変化をもたらすという。空母が実戦配備されるということは、5-8隻の艦艇からなる空母戦闘団が総合的に動くことを意味する。
中国の空母が黄海に配備された場合、ほとんどの韓国領空が空母艦載機の作戦半径に入ることになる。米国の空母作戦半径は1000キロ以上だが、中国の空母は500-800キロの作戦半径以内と予想されている。主力艦載機となる可能性の高いスホーイ33戦闘機の戦闘行動半径が、最大800キロ程度であることによっている。
スホーイ33は、スホーイ27の艦載用として作られたもので、性能全体としてはスホーイ27より劣る。韓国空軍の最新鋭戦闘機F15Kと比べると、劣勢だと評価されているが、有事では、中国内陸の基地から出撃することに比べ、空母からの方が、攻撃範囲は拡大できる。中国の空母には早期警戒レーダーを積んだ特殊なヘリも搭載され、米空母のE2C早期警戒機に比べはるかに探知距離は短いものの、早期警戒能力も備えているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月8日