ロシアのメディアはこのほど、米国の未来学者2名がある報告の中で、気候の変化が近い未来に世界的な政治の混乱を招き、日本は生存のために、隣国に対し侵略戦争を仕掛ける可能性があると米国国防省に向けて警告したと報じた。
ロシア「ロシアオブザーバー」「フリーメディア報」などのメディアがこれを報道した。報道によると、この「2012-2020年気候概要」と題された報告は、米国の未来学者ピーター・シュウォーツ氏とダグラス・ランドル氏が米国国防省の依頼で執筆したものであるという。
この2名の学者は報告の中で、2012年、恐るべき寒さがスカンジナビアの国家を襲い、現地住民はロシアを中心としたヨーロッパ諸国に移民を余儀なくされることや、日本が国の生存のために、隣国を侵略することを決定し、大陸領土を占領すること、カリブ海の島国の難民が米国、メキシコなど米国大陸の国々に押し寄せることなどを強調した。
2015年、ヨーロッパでは水資源、食糧、エネルギーなどの問題により対立が起き、東京とモスクワはシベリアやサハリンのエネルギー利用に関して戦略的協議を締結するという。一方、米国では、再びヨーロッパからの移民ブームが起こるが、その大部分が金持ちであると報告されている。
報告ではまた、2020年、石油価格の高騰により、海に面した地域では、深刻な武装衝突が発生すると予測された。また、2022年、フランスとドイツはライン川をめぐって衝突し、2025年には、中国と米国の海軍が衝突を起こすと報告されている。
2名の学者は、上述の災害は主に、メキシコ湾流を含む海流の劇的な変化によってもたらされるとの見方を示している。海流の変化により、北極の海氷がとけ、世界の淡水資源が被害をうけるという。そのほか、北欧の気温も急激に低下するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月13日