中国人民解放軍の陳陈炳徳総参謀長が今週末に訪米し、マイケル・マレン米統合参謀本部議長と会談するほか、ゲーツ国防長官、クリントン国務長官と面会し、米国防大学で講演を行う予定になっている。
中国軍側は、台湾軍への武器販売問題について、米国に配慮を求めるのが重点だと強調した。
◆軍側、再度「最低ライン」を強調
第1回中米戦略安全保障対話、アジア太平洋地域協議メカニズム立ち上げの確認、さらには中国人民解放軍総参謀長の7年ぶりの訪米と、中米は新たな軍事関係を発展させ、戦略的相互信頼を欠く根本問題を打開するのではないかと期待が高まっている。中国軍当局は再度、▽台湾への武器販売の徹底解決 ▽艦載機の広域にわたる頻繁な対中偵察 ▽国内の差別的法律――の3つの問題の徹底解決は「最低ライン」だと強調する意向を示した。
◆敏感な軍事施設をいくつか視察
中国国防部の黄雪平氏によると、陳総参謀長は今回の訪米で、米軍の指揮機関、部隊、学校などをはじめ、バージニア州ノーフォーク海軍基地、ジョージア州フォート・スチュアート米軍部隊、ネリス空軍基地、陸軍ナショナル・トレーニングセンターも視察することになっている。
「これらの場所は長年、軍の幹部が訪れたことがなかった。こうしたことから、マレン議長が陳総参謀長の訪米を重視し、米国側が両軍関係の発展に積極的な態度を示しているのが伺える」と黄氏は述べた。
また、中国人民解放軍楽団も12日から初めて米国を訪問しており、16日に米軍陸軍と面会し、ワシントンのケネディ・センターで合同演奏する予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月13日