人民解放軍が開発中のミリタリーゲームに、全軍の将兵の関心が集まっている。「解放軍報」によると、南京軍区がゲーム会社と協力して2年がかりで開発したミリタリーゲーム「光栄なる使命」がこのほど、完成した。本部の関係部門と専門家が5月中旬に審査を行ったところ、非常に高い評価が得られた。香港紙・文匯報が19日、伝えた。
軍事に詳しい北京の専門家によると、国内外で次々とオンラインゲームが出ている今日では、ゲームの開発はありきたりのことだが、人民解放軍が初のミリタリーゲームを開発したということは確かに特別な意義がある。中国軍の統制概念、訓練・管理、娯楽の仕方に変革を起こすもので、軍の主体を尊重し、若い将兵の新しいこと、楽しいことを求める欲求を満たせ、前向きな軍営文化・環境づくりに役立つ。先進的な理念と柔軟な方法を総合的に組み合わせることで、拘束的で窮屈な訓練よりも高い効果が上がると期待されている。
◆前途有望な市場
中国には億を数える軍事ファンが存在し、ミリタリーゲームをして遊ぶのが好きな若者も増えていることから、完全に独自の知財権をもつ人民解放軍版のゲームには大きな市場が見込める。今後、人民解放軍の市場意識を高め、戦場と市場の両方に力を入れるきっかけになるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月20日